『　夜明けのコーヒー　』 sound by EIM






　　　　　　　　　　　『　夜明けのコーヒー　』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by ジョニハー

　　　　　　　　　　コーヒーの香りで目が覚めた。


　　　　　　　　　　窓越しに見えるあなたの姿。
　　　　　　　　　　まだうっすらと輝く三日月。
　　　　　　　　タバコの煙が林の中へ消えていった・・・。


　　　　　　　　　・・・・・　　・・・・・　　・・・・・


　　　　　　　　　　　「もう起きてたの？」
　　　　　　　　　　晩秋の白樺林のコテージで、
　　　　　　　　　静かにふたり夜明けを待った。


　　　　　　　　　・・・・・　　・・・・・　　・・・・・


　　　　　　　　きのうのぬくもり。　　あなたの一筋の涙。

　　　　　　　スヤスヤと眠るあなたの顔をながめ、髪をなでた。

　　　　　　　　　（こんなにも幸せをくれてありがとう）
　　　　　　　　　　　　　心の中でつぶやいた。

　　　　　　　　あなたの目から、一筋の涙がこぼれた・・・。

　　　　　　涙をぬぐい、私はふたたびあなたの隣に身を寄せた・・・。



　　　　　　　　　・・・・・　　・・・・・　　・・・・・


　　　　　　　　　　　言葉はいらない・・・。

　　　　　　　　　　ただふたりこうして寄り添って
　　　　　　　　　　同じ朝を迎えれたら、それでいい。


　　　　　　　　　　　小鳥たちがさえずり始めた。


　　　　　　　　　　夜明けのコーヒーを飲みながら
　　　　　　　　　また、ふたりの一日が始まっていく。。。